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2025/12/10柏崎商工会議所 記念講演会

2025年12月9日(火)、柏崎商工会議所 第15回会員大会 記念講演会 

航空業界の安全の取り組み~安全文化の醸成~に出席してきました。

 

■講師:日本航空株式会社 宮地 秀明 氏

 

【安全リスク管理の要点】

(1)ヒューマンファクター

·  人の安全に対する意識、どのように安全に着目するか、人の相互作用、能力を理解して仕事をよりよく・安全にするための考え方。

·  本来、設計されていた内容やパフォーマンスがある一方、外からの影響で「事務上のずれ(想定と実態のズレ)」が生じることがある。

·  このズレが積み重なることで、問題や事故につながる可能性がある。

(2)防御壁を多重に持つ重要性(動物園の例)

·  「檻にライオンがいる」→「檻からライオンが逃げる」→「来園客にかみつく」→「閉園に追い込まれる」という事故の連鎖の例が紹介された。

·  「噛みついた」という結果に至る前に、複数の防御壁(バリア)があれば防げた、という考え方が示された。

·  防御壁が不足する要因例:檻の閉め忘れ、檻自体の破損、経験あるスタッフの欠如など。

·  事故は単独要因ではなく複合要因で起きやすいため、結果に至る前の段階で対策(防御壁)を準備する必要がある。

 

3. 積極的な安全文化

·  誰も見ていないときに人々は安全リスクに関連してどのようにするか

·  マネジメントのコミットメントを目に見えるようにし、安全リスクの管理にスタッフを関与させることが目指すべき姿。

4つの循環(安全文化を育てるサイクル)

·  学習 → 柔軟 → 公正 → 報告 を繰り返す。

·  今回の講演では特に「公正」と「報告」について話があった。

【公正】

·  社員の失敗を責めない。まずは傾聴する姿勢、感謝する姿勢を示す。

·  「間違っているかもしれないけど、なんでも言ってね」と伝え、報告しやすい雰囲気をつくる。

 

【報告】

·  報告する側も、面倒がらずに正直に報告する。

·  会社全体で相談し合える関係性を築くことが、未然防止と改善につながる。

 公正 → 安心・信頼 → 正直 の繰り返しが、あるべき姿。

 

4. 所感

今回の講演で、特に感じたことは「事故や不具合は最後の一手で突然起きるのではなく、途中の小さなズレや見落としが積み重なって結果になる」ということだった。

動物園の例は製造業や営業活動に置き換えても分かりやすく、不具合・クレーム・納期遅延なども防御壁が不足すると連鎖して大きな損失につながると感じた。

言いづらい雰囲気は情報を止めることになる。管理側が傾聴と感謝を示し、「間違っているかもしれないけど言っていい」空気をつくれば、早い段階でズレを拾い対策(防御壁)を追加できる。

安全文化は日々のコミュニケーションの積み重ねで育つものだと学んだ。

社内で相談しやすい形に整理して共有し、未然防止につながる行動に落とし込んでいきたい。

 

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